

Rabobankがローコード開発とAIでカスタマーエクスペリエンスを再定義
年間節約額
市場投入までの時間
再利用で節約した開発時間
ビジネス上の課題
900万人以上の顧客基盤を持ち、特に食品・乳製品分野に重点を置くRabobankは、より良い世界を共につくることを使命としています。
しかしながら、急速に変化する世界で顧客にサービスを提供し続けるには、Rabobankはプロセス効率を向上させ、業務にアジリティを確立する必要がありました。このミッションを達成するために、同行はエンタープライズアーキテクチャを最新化し、よりシンプルな開発手法を取り入れることに着手しました。目指したのは、モノリシックなレガシーシステムから脱却し、ローコード開発を採用し、AIや自律型ワークフローなどの最先端テクノロジーを活用することでした。
しかしながら、Rabobankのその時の環境は、複雑に統合されたさまざまなモノリシックアプリケーションで構成されていました。それらのレガシーシステムが、アジリティの妨げとなり、シームレスなカスタマーエクスペリエンス提供の障害となっていました。これらの課題に対処し、プロセス効率化というビジョンを達成するために、Rabobankは戦略的で包括的なソリューションを導入する必要がありました。
ソリューション
Rabobankは変革を推進するべく、Pega Platform™とPega Cloud®を採用しました。同行のアプローチは、現代企業としての再利用の原則に根差すものでした。Pega Dev Studioでの再利用可能な構成要素の作成を重視し、その要素からPega App Studioを使用してワークフローアプリケーションを組み立てるものです。このアプローチは、モノリシックなレイヤーやフレームワークを解体して、アジャイルなアプリケーション開発を可能にするというRabobankの目標に合致するものでした。
Rabobankの戦略の鍵となる要素の一つが、PegaでAIを使用してインテリジェントなワークフローを構築することでした。このようなワークフローでは、一定のタスクと意思決定を自律的に管理できるので、従業員は節約した時間をより価値の高い業務に充てることができます。AIを取り入れたことで、ビジネス目標やデータインサイトに基づいて最適化されたワークフローを容易かつ迅速に作成できるようになりました。
また、同行のチームを整理して自律型のスクワッドを組織することで、Rabobankはカスタマージャーニーとプロセスをエンドツーエンドで管理できるようになりました。この自律型の構造によって、コラボレーション、イノベーション、迅速な意思決定を下す能力が推進されました。包括的なギルド型の体制を整えたことで、異なる領域の枠を超えたコラボレーションと品質保証がさらに容易になり、継続的改善という企業文化の促進につながっています。
結果
Pega PlatformとPega Cloudを活用したRabobankの業務改革は、以下のような顕著な結果を出しています。
- 開発コストを年間300万ユーロ以上を削減
- 再利用可能なコンポーネントを活用して市場投入までの時間を1/2に短縮
- プロセスとモジュラー構成要素の再利用で開発時間を1万6,000時間節約
同一の構成要素をオーサリングエクスペリエンスとアプリケーション全体で活用することで、Rabobankは相互運用性を確保しました。つまり、アプリケーション全体に影響を与えることなく、各構成要素をシームレスにアップデートできるようになったのです。Rabobankは、ビジネスロジックのリファクタリングや書き換えをせずに動作を制御できます。モジュール構造が採用されていることで、同行は、規模が大きすぎてメンテナンスやアップデートができないようなモノリシックアプリケーションが発生するのを回避することができています。さらに、Pegaセンターオブエクセレンスが、再利用可能な構成要素の設計、デプロイ、メンテナンス、監視をサポートしています。
Work smarter and adapt instantly.
Build and evolve in real time.
「ビジネス成果の一つがスピードです。レイヤーケーキアプローチでのコンポーネントの場合、もし最初の数層がスクワッド向けにすでに配置されていれば、あとは、すべてのコンポーネントを接続するか、必要に応じて組み合わせ、その上にワークフローを構築することに集中するだけです。これにより、かなりのスピードが生まれます」