技術的負債がグローバル企業のAI導入を阻害しているー（Pegaの調査結果より）

※当資料は、米国時間 2025 年6月2日に米国で発表されたプレスリリースの翻訳です。

The Enterprise Transformation Company™であるPegasystems Inc.（NASDAQ: PEGA）は本日、技術的負債とレガシーシステムへの過度な依存が、AIなどの革新的技術の導入を妨げているという新たな調査結果を、年次カンファレンス「PegaWorld®」にて発表しました。この調査は、調査会社Savantaとの共同で実施され、世界中の500人以上のIT意思決定者を対象に、技術的負債がもたらす課題やレガシー技術のモダナイゼーションの進捗について調査したものです。

調査結果によると、回答者の3人に2人（68％）が、レガシーシステムやアプリケーションが自社の最新技術導入を妨げていると回答しました。さらに、88％が、技術的負債がより俊敏で革新的な競合他社に追いつく妨げになっていることに懸念を示しており、29％は「明確な」または「深刻な」懸念があるとしています。

また、57％の回答者が、レガシーシステムへの依存が「顧客離れを引き起こす可能性が高い」または「非常に高い」と認識していることも明らかになりました。これは、レガシー技術がもたらすユーザー体験の質の低下が、顧客満足度やロイヤルティに直接的な悪影響を及ぼしていることを示唆しています。

その他の調査結果には以下が含まれます。

• レガシー依存の現実：約半数（48％）の回答者が、「レガシーアプリケーションを本当は廃止したいが、業務上不可欠なため継続せざるを得ない」と回答。また、47％が「最も古いレガシーアプリは11～20年前のもの」、16％は「21～30年前のアプリを今も使用している」と答えています。

• レガシーシステムの非効率性：68％が「レガシーシステムが業務効率を妨げている」と回答。主な要因としては、保守にかかる時間（44％）、システム間の分断（37％）、保守コスト（37％）が挙げられました。一方で、「レガシーアプリに全く問題がない」と答えたのはわずか7％でした。

• 顧客体験は後回しに：74％の回答者が「自社は顧客体験の改善よりも、収益性向上を優先してIT投資を行っている」と認識しています。これは、Pegaが以前実施した消費者調査（69％が「企業は利益を優先している」と回答）とも一致しています。また、32％が「過去12か月で顧客対応の平均解決時間が26～50％増加した」と回答しており、これは複数の古いアプリを使い続けていることが原因と考えられます。