導入事例
みずほ銀行: グローバルコーポレート業務のプロセス改革
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ペーパレス化による業務効率化
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業務処理時間の短縮
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業務の「見える化」による業務品質の向上
「当行のグローバルコーポレート業務は紙ベースでの業務運営が中心でした。『暗黙知に頼らない自律的オペレーションの確立』を実現すべく、業務のプロセス改革に取り組む中で、Pegaを導入しました。アジャイル型の開発手法によりスピーディーな開発ができ、短期間で米州向けに導入することができました。」
ビジネス上の課題
- 暗黙知に頼った紙ベースの業務運営の見直し
- グローバルでのオペレーショナルエクセレンスの実現
- 拠点内での自律的なオペレーション
- マニュアルレス化、トレーニングレス化
- グローバル標準化
みずほ銀行では「お客さま第一」と「オペレーショナルエクセレンス」を土台に据え、中期経営計画「進化する“One MIZUHO”」を、5つのカンパニー体制で推進中です。
海外進出する日系企業および世界各国の非日系企業向けビジネスを展開するグローバルコーポレートカンパニーでは、世界各地での拠点新設や海外主要金融機関・政府系機関との積極的提携により、海外ビジネスの拡大に取り組んでいます。
これに伴い、在籍期間の短い海外現地雇用スタッフも増加し、日本と海外の業務プロセスや企業文化の違いに起因する様々な課題が生じました。
具体的には、難解な規定や手続、不明瞭な権限体系や職務分掌等、豊富な経験や暗黙知を有する行員の補佐なしにはオペレーションが回らず、ビジネス上のボトルネックやコスト増、モチベーション低下を招いていました。また、紙ベースオペレーションの非効率性、とりわけ決裁者への負担も大きな課題でした。非効率的な紙ベースのシステムは、特に問題があり、社内の意思決定者に負担がかかりました。
また、ターゲットオペレーティングモデルの再設計とビジネス基盤の整備により、一部行員への依存度を極小化し、拠点および地域主体での自律的な意思決定やオペレーションを可能にすることが急務でした。
ペガのソリューション
単なるワークフローシステムの導入では不十分で、業務プロセス指向で、徹底的なペーパレス化・マニュアルレス化を促進する必要がありました。検討の結果、顧客エンゲージメントおよびオペレーショナルエクセレンス領域で、グローバルメガバンク20行中16行が採用しているPegaの導入を決定しました。
整理された規定や手続は、文書化するだけでなく、Pegaプラットフォーム上にプロセス定義やビジネスルール、ユーザーインタフェースとして実装され、マニュアルレス、トレーニングレスで、直観的にオペレーション出来るようになりました。またDCO (Directly Capture Objectives) 手法を用い、要件定義段階で現地スタッフの要望やフィードバックを取り込むことで、ユーザビリティの高いシステムの構築に成功しました。また、データはシステム上に直接入力しバリデーションを行うほか、関連書類も電子的に添付して回覧することで、完全ペーパレス化にも成功しました。
デジタルトランスフォーメーションにはスピードも重要です。第1フェーズの米州向けプロジェクトは3ヶ月間でカットオーバーを果たし、以降も月次で機能拡張を継続し、早期利用の促進に成功しました。またSituational Layer Cake技術を駆使し、グローバル共通定義の上に地域・拠点固有定義を積み上げることで、東アジア、欧州、アジア・オセアニア地域へも順次スピーディーな展開を果たしています。
成果
プロジェクトのスピーディーな成功により、非常に多くの成果がもたらされました。徹底的なペーパレス・マニュアルレスの追求により、業務負荷、業務処理期間が大幅に短縮されたほか、業務品質も向上しました。
また、ユーザー満足度も高く、他領域への展開要望も多数挙がっています。
また当プロジェクトの推進主体であるグローバルコーポレート業務部としては、グローバルレベルでのオペレーションの標準化と現地への権限移譲の両立、更にはグローバルレベルでのビジネス状況の可視化やモニタリングスキームの構築に成功しました。
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ホワイトボード動画(英語)
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