近年、企業はレガシーアプリケーションを置き換え、重要なワークフローをクラウドに移行することでメインフレームのモダナイゼーションを進めてきました。その成果には目を引くものがあります。ITのメンテナンスには、米国だけでも毎年1兆ドル以上が費やされているからです。このITコストを削減できるのは利点ですが、企業が俊敏性、イノベーション、自動化を推進する中で、レガシーテクノロジーが大きな足かせとなっています。
中でもメインフレームは至る所に潜んでいます。数十年前、企業はメインフレームにビジネスアプリケーションをデプロイし、ビジネスルールとロジックをCOBOLでハードコーディングしたため、複雑さが増大しました。特に持続性が必須条件の場合、モノリシックシステムの解体は困難です。
しかし、現代はAIの時代です。組織は、より迅速な実行、よりスマートな意思決定、生成的思考を可能にする新しいツールを活用することができ、自律型企業への転換がより現実的になっています。この変革の力は、ITリーダーがメインフレームのモダナイゼーションに取り組む方法を根底から書き換えています。
COBOLからクラウドへ
メインフレームアプリケーションの理解を困難にし、モダナイゼーションを妨げている不透明な層の1つに、COBOLなどの古いコーディング言語があります。COBOLを効果的に操作できるプログラマーはほんの一握りしかおらず、かなり前に異なる状況下で開発されたアプリケーションは本質的に解析が困難です。
そこで役立つのが、AIを活用したソリューション、AWS Transformです。これはメインフレームのモダナイゼーションの経済性を根本から変革します。この高度なリファクタリング技術を使えば、重要なビジネスロジックを維持しながら、数百万行のレガシーコードをほんの数分で処理し、COBOLアプリケーションを最新のJavaベースのシステムに自動的に変換できます。このデジタル変革は単なるコード変換だけではありません。AWS TransformではモノリシックのCOBOLアプリケーションを、管理可能なクラウドネイティブコンポーネントに分解し、VSAMやDB2の複雑なシステムを、AWSサービスの完全なエコシステムを活用する最新のアーキテクチャに変換します。
以前は数年に及ぶモダナイゼーション計画を余儀なくされていた組織でも、包括的なコード変革を数週間で達成できるようになりました。AWS Transformは、COBOLの専門知識を持つ希少な人材への依存を排除することで、クリティカルなスキルギャップを解消し、AIを活用したアプローチにより、変換プロセス全体で数十年分の組み込みビジネスロジックを維持します。これは、従来のアプローチから、アーキテクチャの真のモダナイゼーションへのパラダイムシフトを表しています。
自律型企業のためのアプリケーションの再設計
変革の足かせとなっているもう1つの課題は、クリティカルな(古い)ワークフローアプリケーションを、クラウドネイティブなプラットフォームベースのアーキテクチャ上で最適に機能させるにはどうすればよいか、という点です。ITチームはこれまで、修正や改変を行い、更新や刷新を重ね、一から作り直しては断念してきました。Pega Blueprint™は、AIを活用したアプリケーションの生成によって組織のプロセス再設計を可能にし、この課題に革命をもたらしました。Blueprintを使用すれば、ビジネス目標に関する簡単なプロンプトをいくつか入力するだけで、生成AIと数十年にわたるワークフローのベストプラクティスを組み合わせ、数か月かかっていた完全デプロイを数分で完了するクラウドアプリケーションを作成できます。
これは単なるプロンプト機能以上のものです。Blueprintにレガシーアセットをアップロードできるため、組織は最新のクラウドのレンズを通してメインフレームアプリケーションを迅速に再検討できます。このハイブリッドアプローチにより、既存のシステムに組み込まれている組織的な知識と最先端の設計原理を組み合わせ、クリティカルなビジネスプロセスを単に移行するだけでなく、自律型企業に向けて最適化します。その結果、アプリケーションの設計プロセスが大幅に加速し、企業が求める高度な機能を維持しながら、開発期間を数週間からわずか数時間に短縮できます。
エンドツーエンドのメインフレームモダナイゼーションソリューション
Pega BlueprintとAWS Transformを併用することで、これまでの仮説を完全に覆す総合的な変革体験がもたらされます。業務部門とIT部門が緊密に連携し、変換コードをAWS Transformから生成AIに取り込み、要約します。それをBlueprint経由で送信して既存のアプリケーションを再設計することで、かつてないレベルの速度、柔軟性、精度、能力で変革を成し遂げられます。
この統合アプローチにより、企業は業務効率と分析能力の両方を最大化する、高度なデータ戦略を目指すこともできるようになります。組織は、AWSやPega Cloud®を活用してライブデータの処理を行い、クリティカルな業務にリアルタイムで対応しながら、AWS Redshiftとのシームレスな統合により複雑なデータのクエリーや分析を行うことができます。このアーキテクチャは、過去の記録の包括的な管理を行うために複数のデータレイク設定をサポートし、運用と分析のワークロードにまたがる統合型データエコシステムを構築します。
柔軟性は、戦略的なメリットをもたらします。企業は、特定のユースケース、規制要件、パフォーマンスのニーズなどに基づいてデータの配置を最適化し、技術スタック全体でシームレスな統合を維持できます。さらに、コードからビジネスルールを抽出し、AIを活用してより深いターゲットステートのアプリケーションにインサイトを適用します。新しいコードを書き換える代わりに、構成可能な変更を構築し、デジタル変革を短期間で達成します。