導入事例
三菱UFJ銀行:住宅ローンビジネスの構造改革
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「人と紙」を前提としていた業務プロセスを自動化
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業務量75%削減、事前審査が最短2時間へ短縮
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後続の開発の生産性が1.5倍に
「Pegaを活用した自動化で、従来は1日以上を必要としていた事前審査が最短2時間で完了するなど、利便性向上に大きく貢献しています。従来のフロントシステムでは、とてもそのような短時間で業務を完了できません。お客様サービスの向上にも寄与しています。」
ビジネス上の課題
住宅ローンビジネスにおける、
- 収益性向上
- お客さまの利便性向上
- 複数チャネルへの対応
- システム開発の内製化
住宅ローンは主要な収益基盤の1つであることから、三菱UFJ銀行では、住宅ローンビジネスの構造改革に取り組んできました。その取り組みの一環として「業務の自動化」を推進中です。
プロジェクトの目的は、あくまで「収益性向上」と「お客さまの利便性向上」です。既存システムの単なるリプレースではなく、『人と紙』を前提とする非効率な業務プロセスを改革し、成果に直結させることを関係者間の共通認識としていました。
ペガのソリューション
三菱UFJフィナンシャル・グループでは、ローンケースマネジメントやアンチマネーロンダリングシステムなど、他の領域でもPegaを採用するなど、全行規模のプラットフォームとしています。
今回のプロジェクト対象である住宅ローン業務では、新規受付には、「銀行の店頭」「各地域のローン拠点(不動産会社の仲介)」「Web」の3つのチャネル(ルート)があり、契約のプロセスにおいては「事前審査」「正式審査」「契約・実行」の3つのフェーズがあります。
「住宅ローン業務」の自動化を、チャネルごとに実施していますが、統一されたUIでワークフローを管理できるほか、作業の切り分けも容易な点で、Pegaは非常に優れたソリューションであると評価されました。実装面においてもスクラッチ開発より優位性が高く、住宅ローン業務のような長くて複雑な業務プロセスを統合的に管理できました。
成果
Webルートでの申込みにおいては「業務量の75%削減」が実現、紙資料(印刷物)も月間20,000枚が削減できています。また、従来は1日以上を必要としていた事前審査が最短2時間で完了するなど、利便性向上に大きく貢献しています。
Pegaの「部品の共通化」が行われたことで、後続の開発が1.5倍の生産性で進んでいます。開発効率の良いLow-Codeのソリューションでもあるため、開発作業を段階的に内製へと移行すべく人材育成も並行して進行中です。
業務部門とIT部門が綿密にディスカッションする体制を整えつつ、関係各社をビジネスパートナーとして対等な関係となることを意識したチームづくりがなされました。これにより、関係者全体が「One Team」として機能するカルチャーが醸成されました。